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重松正幸 新支部長よりご挨拶

JSCA九州支部 会員各位

 

今年度より、JSCA九州支部の支部長を務めさせていただくこととなりました、重松正幸です。どうぞよろしくお願いいたします。

まずは、歴代支部長の皆さま、そして今林前支部長をはじめとする幹事・役員・事務局の皆さまの長年のご尽力に、心より敬意と感謝を申し上げます。

JSCAには2006年に入会し、支部事務局、青年部会長、副支部長と立場を変えながら、様々な企画・運営に携わってきました。

特に、各県若手会員の交流を促進し、技術力の向上や知識の共有に力を注いできました。

こうした活動を通じて得たつながりや経験は、自分自身にとって大きな財産です。

今度はそのバトンを受け取り、支えていく立場になったのだと、身の引き締まる思いです。

私が特に大切にしたいのは「人とのつながり」です。

構造技術者は、日々の業務では孤独になりがちな職種ですが、JSCAというつながりは、技術者同士が技術以外でもつながれる貴重な場です。

九州支部は、会員間の交流に加え、行政、他団体、さらには他支部の会員との連携も年々深まっています。

こうした広がりは、支部全体の活動の土台となっています。

今後は、現副支部長の木村さん、新たに就任された都筑さん、松田さんと三名体制で協力し、幹事・役員の皆さまとともに、より一層円滑な運営を目指してまいります。

また、事務局長の都市さんをはじめ、これまで支えてくださった事務局の皆さまに、引き続きご担当いただけることを心強く思っております。

前任の今林支部長が掲げられた「かかわりを強くする」というテーマのもと、支部のネットワークは確実に深まってきました。

私はこのテーマを継承しながら、今後は「そのかかわりを広げる」ことに力を入れていきたいと考えています。

県を越え、世代を越え、分野を越えたつながりを育み、JSCAの魅力をより広げていきたいと思います。

一方で、人口減少や高齢化が進む中、地方における技術者不足は深刻な課題です。

加えて、南海トラフ地震をはじめとする大規模災害への備えも急務です。

私たち構造技術者は、地域に根ざした信頼される存在であると同時に、次の世代を育てていく責任を担っています。

その取り組みの一つとして、若手育成と大学との連携を進めています。

昨年度は福岡大学で構造デザイン交流会を開催し、今年度は11月15日に鹿児島大学での実施を予定しています。

こうした場を通じて、実務と教育をつなぐ接点を広げていきたいと考えています。

また、本年度はJSCA本部事業の一環として「若手・初心者向け実務者講習」を、九州支部でも開催する予定です。

若手技術者が、より確実に実務とつながる機会を支援する仕組みづくりにも力を入れてまいります。

そして何より、構造技術者が「誇りを確認できる場所」として、JSCAがあり続けられるよう、皆さまとともに運営していきたいと考えています。

JSCA九州支部が、今後も皆さまにとって価値ある場であり続けるよう努めるとともに、次世代の構造技術者にとっても魅力ある場となるよう、精一杯取り組んでまいります。

どうか今後とも、ご支援とご協力を心よりお願い申し上げます。

2025年6月5日

 

一般社団法人 日本建築構造技術者協会 九州支部

支部長 重松 正幸

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令和7年度 JSCA九州支部 組織
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